香港2 伝統的な生活を感じられるランタオ島
|
亡くなってしまった建築家のシーラカンス小嶋さんから、香港に行くならランタオ島に行ってみると面白いというアドバイスを受け、1日使って訪れました。今では新空港ができたことで、まったく様変わりしてしまったようですが、路線バスの粗い運転で1時間余り山道をゆられ、お尻が痛くなりだしたころにようやく目的地周辺に着いたという記憶があります。田舎の商店街のような通りを進み、さらに小さな渡し船に乗って「銀色の外壁の家が建ち並ぶ漁村」という、小嶋さん推薦の場所に着くことが出来ました。今、グーグルマップとストリートビューでその場所を探すとランタオ島の西北端にある小島「大澳」(タイオウ)がその漁村だったようです。今では空港まで地下鉄や新しい橋が出来て交通の便は良くなっているようですが、その路線バスがどのようなルートだったか、九龍半島から直接バスで行ったのかなど詳細は思い出せませんが、地図で想像すると、香港市街地から船でランタオ島南東部に着き、そこからバスに乗ったのかも知れません。「大澳」という地名は確かにスライドに残っていました。
コンパクトな2階建て住宅に小さな窓が開き、それが赤や黄色などカラフルな枠組みで銀色の外壁に開けられた風景には、生活感のようなものがまったく感じられず、まるで絵本か何かおとぎ話に出てくるようにも見える不思議な体験でした。今ではそれも重要な観光資源になっているのかも知れません。(ht)