高架下Site-C
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横浜の黄金町、京浜急行電鉄の高架下に2年前から計画していた高架下スタジオSite-Cが、今年5月の着工以来、ようやく建物躯体がほぼ完成し、10月19日から始まる黄金町バザールに間に合うように今、急ピッチで仕上げ工事にかかっています。
模型写真とほぼ同じアングルから見た躯体
反対方向を見る 画面左側にテラス
建物の用途は工房です。街おこしの一環で、黄金町周辺に住み着いたアーティストや地域の人々が利用できる貸し工房として、また、黄金町のNPOのさまざまな活動をフォローするスペースとして活用される予定です。
100㎡に満たない小さなスペースですが、大きく2つの案を検討しました。ひとつは高架下に林立する高架柱を縫うように鉄板の壁柱を配置して全体を構成する案。もうひとつはコンクリートのシンプルな折版屋根を細い鉄骨柱で支える現行案です。どちらも高架柱や基礎には一切荷重をかけることができないという条件から導かれた構造形式です。前者は高架下の案としては特徴的で面白いものでしたが、工房という用途との関係で使い勝手を指摘され、全体の事業規模も縮小された関係から、よりシンプルな現行案をまとめました。
テラスと反対側の建物外観 ハイサイドからの採光とした
テラス側の建物外観 上部には折版屋根の一部が架かる
建物内部の面積は縮小されましたが、利用者が休んだり、地域の人々と気軽に交流できるようなテラスが外部に設けられたことで、地域に馴染みやすい施設になったのではないかと期待しています。
黄金町バザールにおいでいただき、完成した建物を是非、体験していってください。(ht)
高架下と屋根との関係 なかなか体験できませんが、面白いスペースです
この調子で模型通り、いや、模型以上の仕上りを期待しています。
高架と屋根とのスキマは設計や施工の大変さを物語っていますね・・・
そちらへ行く機会があれば是非見に行きたいと思います。