2012年 04月 03日
大相撲in芦北
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3月の終わりに水俣市を訪れる機会があり、途中で芦北町の地域資源活用総合交流促進施設(以下、交流センター)に立寄りました。竣工から3年になりますが、遠隔地でありながら縁あって竣工後も毎年訪れる機会に恵まれています。自分たちが設計した建物がどのように使われているのか、とても気になるところなので、このような機会はありがたいです。ところが、今回、外周を巡って建物の南側に来て驚きました。なんと、そこに土俵が・・・。竣工当時には小さな芝生マウンドとして、修景に利用していた部分が土俵に作り変えられていて、ちょうど良いかげんに、その場に納まっています。
もともと、芦北町では少年相撲が盛んで、交流センター内には、雨の日でも練習できるように土俵が設けられています。
屋内に設けられた土俵、建具を開けると四方から観戦ができる
地区大会などには、周りに観客席を設けて観戦するため、周囲の扉を広く開けられるようにしています。町では大相撲の力士を招いて練習を公開したいという希望も話されていました。それが、どうやら実現したようで、その記録写真を見せていただきました。
データを町からいただいたので、ここに掲載します。なんと、大関把瑠都(バルト)と所属する尾上部屋のメンバーが来てくれたようです。町をあげての歓待ぶりで、子どもたちとの交流や力士同士の練習を堪能した様子が見て取れます。多くの人々が開け放った広い扉からその模様を観戦しています。
学生たちが合宿できるように、建物内にはしっかりした調理室や広めの和室(研修室)もありますが、力士たちは調理室でちゃんこ鍋もつくったそうです。
きっとその興奮の余韻が冷めやらぬうちに誰かが外にも土俵をつくろうと言い出したのではないでしょうか。
こんな風に自分たちの使い勝手を考えながら建物や環境をカスタマイズすることはとても良いことです。そこには、自分たちのものとして施設を積極的に利用していこうという意図があるからです。でも、一言設計者にも相談してくれたらなあ、とは思いますが。(ht)
by wstn
| 2012-04-03 11:42
| ht
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