球磨
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球磨工業高校プロポ発表当日の参加チーム、この後最終結果が発表された
前列左が森部さん、後列左から2番目が浜田さん、右から2番目が萩嶺さん
あとは浜田さんの事務所のみなさんです
発表風景
球磨工業高校は熊本県人吉市にある県立の工業高校で、伝統的な大工技術を伝えるコースがあるところがユニークで、豊かな森林に囲まれた球磨地方の特徴を良く表しています。キャンパス全体の基本的な配置はチーム象が担当、建築科の木造実習棟も設計しています。私たちの仕事は既存管理棟の改築設計で、木造2階建てで提案しています。「木の洞窟」というのがタイトルです。
建築で球磨地方と聞くとまず思い出すのが球泉洞の森林館、次がモクバンではないでしょうか?
手前にモクバン、後方に森林館
球磨川下りの舟
ところが、そのあたりは球磨川流域では中間よりも下流にあたり、私たちが以前交流センターを設計した芦北町に近接しています。人吉市はさらに球磨川を遡った上流の盆地で、平地があり田畑や街が広がっています。また、最近まで宿場町など交通の要所として発展してきたようです。
国宝の青井阿蘇神社アプローチ
市内には城跡があり、熊本土産で有名な「キジ馬」や「花手箱」、「ウンスンカルタ」など豊かな文化のかおりも残っています。温泉も有名で、芦北からの帰り道に一度だけ立ち寄ったことがありましたが、町中に公共の温泉浴場が点在しています。
同じ形式の公衆浴場
しかし、今では高速道路や新幹線などの誕生で主要交通ルートが変わり、すこし寂れた感じに見えました。こらからの政策がとても大事なところです。私たちの仕事もそんな大きな流れの中に位置付いています。ユニークな建物で街づくりに貢献するとともに、利用者にとっても使いやすく、すがすがしい気持ちで居られる場になるようにしたいと思います。 (ht)