凧
|
奴凧といっても武者絵であるものは少なく、多くはマンガやテレビのヒーローが狭苦しそうに凧の画面に納まっていたように記憶します。武者絵の凧などは観賞用になっていて高価であったし、飛んでいるのを見たこともありませんでした。お店などに行くと商売繁盛の縁起物として店内に凧を飾っているのを見かけますが、今はそんな観賞用、縁起物として伝統的な凧が残っているようです。観賞用として、凧のデザインは本当に面白いものが多いです。以前ドイツの博物館で凧のコレクションを見ました。
ドイツ博物館の凧
西洋には凧のデザインを機能上以外に意匠的に凝るという遊びこころはあまりないようです。ヨーロッパ以外の地域の凧が中心で、その中には日本の凧もありました。私たちも凧のデザインには興味があり、いつのまにかまわりにさまざまな凧が集まってきました。
いちばん古いのは見島の鬼の凧
出雲で見つけた鶴、亀の字をデザインした凧
韓国の凧は強烈な色彩が特徴的
熊本天草の凧は亀の甲羅に鶴が重なった図案
圧倒的に縁起物ですが、見島の鬼のように厄よけ的な意味合いの凧もあります。韓国の凧もかたちはシンプルですが、強烈な色が強い意味を持っているのでしょう。
今年も良い一年でありますように。 (ht)
小生も、10年前に、ドイツのカールスルーエという町の国立博物館で、持参した日本の凧の展示を3ヶ月間開催し、そのとき、大人と子ども相手に凧作りワークショップを2週間実施した思い出があります。
その際の様子は、小生のHPに簡単に掲載していますので、興味がありましたらご覧下さい。
コメントありがとうございます。
ドイツ博物館はミュンヘンにあり、飛行機、土木橋梁、機織り機などの大物から凧のような小さなものまで、さまざまなものを展示してあり、一日中居ても飽きないような内容の豊富さでした。日本にも是非このような博物館がほしいものです。
美しい凧のHP拝見しました。こちらも見飽きない楽しさです。