酉の市
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自宅の近くにある金刀比羅神社が大鷲神社も兼ねており、そこで毎年行われるので気軽に行けるのが楽しい。神社のすぐ裏には横浜では有名な「横浜橋」という元気な商店街があり、この日だけは夜遅くまで営業していて、参道の屋台に負けじ、と各店舗の前で参拝者相手に食べ物を販売しています。自宅からそこを抜けるといよいよ人々でごった返す参道。
一般道がこの日だけは交通止めされていて、両側にはデミセがならんだ臨時の参道になっています。デミセのハイライトは熊手を売る店。人によっては神社に参拝するよりも、こちらでお目当ての熊手を買う方が目的かも。さすがに華やかで、きらびやかな熊手が売れるたび、そこここで縁起ものの火打ち石が威勢のいい柏手とかけ声とともに鳴り響きます。
その先はまた延々と屋台がつづく。デミセを見ていると、時代の波に取り残された懐かしい形式の中で商品だけが最新のテレビゲームだったりするところが面白い。ここでは古くさい形式自体に意味があるのでしょう。
食べ物にはべっこう飴やチョコバナナなどお祭りや縁日の屋台でしかお目にかかれない、時代を超えたものもあります。
以前は神棚など趣のある古風なものもありましたが今年は見かけられず、同じような食べ物が増えたのがちょっと残念ですが、ぎんなんや七味唐辛子など渋いものも健在でした。いよいよ大鷲神社につくと、新年とこの日だけは前面が奉納された提灯で明るく飾りつけられています。良く知っている商店の名前や地域ではなじみの桂歌丸さんの名前も見られます。全国的な酉の市なのにこんなところにローカルな色も出ていて地域に根付いていることが良く分かります。(ht)