鏝絵
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近くでみるとすこし粗い
はなれてみると生き生きした金魚の動きに驚く
鏝絵は左官職人が鏝を使用してつくるレリーフですが、色づけしたりして建物の壁面や天井面を飾ります。伊豆松崎には石山修武さんが設計した、左官名人の長八を記念する建物もありますが、新しい建物に採用されているような例はあまり見かけません。これらは下手物や安物の装飾として近代建築の流れに押し流されて消えていったもののひとつでしょう。しかし、今見ると薄暗い室内で心和む要素になっていることも事実です。最近、テレビの「タモリクラブ」でモルタルを木や石積に似せて表現する職人さんを紹介していましたが、そんなかたちで技術の一部は引き継がれているようです。
この旅館は横浜の黄金町近くにありますが、今度、黄金町のまちづくりの一環として再生されることになりました。9月になると今年で3回目となる「黄金町バザール」という催しがあり、そこで「竜宮プロジェクト」としてお披露目されます。同時に私たちが関わっている「Architecture Planet Project」では、一件の建物を5組の建築家やアーティストが改修しており、それもお披露目されるので是非ご覧下さい。(ht)
2階の各部屋には玄関が・・・
階段上の小さなトップライト